MiM 1 / Accueil

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Accueilの全曲を要約して再生します。

「Accueil」とは、このページで紹介する16曲のカタログ便宜上の名前でもあり、LPタイトルです。トータル約1時間程度、CDに納めるのに都合がよいサイズなので、この16曲で一区切りとしました。 なお、AAC及びMP3ダウンロード販売に限っては「MiM/Accueil」として外部にお願いすることとなりましたが、当ページからも試聴可能です。


01-Traveler at time (remix)
Opus : 2008-1
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 1975年 RICK WAKEMAN「地底探検」のコンサートを見に行ったときに、じゃあ「Time machine」を題材にして作ろうと、安易に考えたのが始まりです。オープニングはすぐ出来たのですが、後が続かず全体像が見えてきたのは、4〜5年ほど経って1/2インチ8chのテープデッキを使い始めた頃だと思います。

 この頃にはシンセもポリフォニックになってきて、音色もプリセットでいつでも呼び出せるようになっていました。実際に音が鳴ると、音色がアイデアを出してくれて、なんとかなっていくもので、ソナタ形式等の楽式に従って作曲する代わりに、リズム変化/サウンド変化(楽器構成/音色)で組み立てていく、安易な組曲方法で作っていました。

 とはいえギタリストが、リアルタイムでRICK WAKEMANのようなプレイが出来るわけがなく、早いフレーズはギターのダビングで表現しようと、色々なエフェクターを駆使して作っていました。 しかし録音時は「これは良い」と一人で感動して作っているのですが、後日聴いてみると「グチャグチャで何が何だか分からなかったり」の繰り返しで、早々にラフMixを録って、お蔵入りとなっていました。

 当時1/2インチテープは結構な値段で、さらにテープスピードを38cmから76cmにチューンナップしていたので、実験的に作っている曲は優先的に消去される運命でした。ちなみに当時のイントロのフレーズは、このテープがハイスピードで回転するテンポと同じだったのを覚えています。

 今回この曲を再生させるにあたって、悩んだのは曲の長さで、30分を超える曲を制作するのは、現在でも大変なことであり、まして聴く方はもっと疲れると思うので、4分弱にまとめることとしました。 曲が短くなったのでOrchestrationも、略式でまとめられ、よりポップにすることが出来たかと思います。

 でも作ってる本人は、あくまでprogressive rockのつもりで制作しているのですよ。

 当然メインとなるギターを弾くために、この曲が存在する訳で、ソロ部分は色々と考え「得意のエフェクト・ギターサウンド」にしようかと思いましたが、やはり私の基本「Vibrolux」全開サウンドで、フレーズ的には「ROY BUCHANAN」を意識したプレイでまとめたつもりです。

  アームダウンに聞こえる部分は、唯一ボトルネックのスライドです。レコーディングの場合は、次のフレーズのときバーを落として構わないので、こういった使い方はよくやっていました。なおソロの場合、弾くのは2〜3回位が限界で(まとまってくるとギタリストの存在感が無くなる)終わりの部分はどうかな?と思いましたが「ソロのレコーディングは潔さがないといけない」と思っていますので、OKとしました。

 Drumsは簡単なフレーズなので、記念に自分で叩きたかったのですが、スタジオと録りたかったセットのスケジュールが合わなかったので、過去のライブラリーの中から、70年代のラディック26"サンプルで代用しました。ピアノは勿論ディアパソンですね。

dot 制作期間2007/4〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

02-Dancer
Opus : 2007-2
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 今回の制作を始めるきっかけとなった曲です。 私は80年代から、ある小説家の方の所有するお部屋をお借りして、音楽制作を続けてきたのですが、その建物が老朽化に伴い取り壊されることとなったのです。

 それまでのヒッピー生活に別れを告げ30代40代50代、職業として音楽制作のほとんどの時間を過ごしてきた場所を、去ることになったとき、長年お世話になったお礼にと、贈り物として作った曲が原曲で、タイトルはその方の小説中に登場するDancerから頂いた物ですが、曲のイメージと小説に登場するDancerとは一切関係なく、その建物があった周りの町並みがリアルに描写されているシーンが、印象的だったからです。

 イントロのSEは当時、その仕事場の窓から録音した物で、都心なのに木々が多く五月蠅いくらい鳥の声が聞こえていました。 マスターが2Tテープなので良く聴くとブーンとノイズが入ってますが、市販のサンプルと混ぜて、たまにオンエア物でも使用してたのですよ。

 転居に伴い(とは言っても目と鼻の先ですが)壁一面在ったハード機器を処分して、すべてソフトウエアで完成させた最初の曲となりました。またハードからソフトに移植された音源の実験曲でもあり、非常に多くの音色/楽器を使った結果、使用トラックは100近くとなってしまいました。

 サウンド的には昭和を感じさせるEasy Listening/BGMに仕上げていますが、この曲もprogressive rockのつもりで制作しているのですよ。

dot 制作期間2007/4〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

03-Hourglass
Opus : 2007-3
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 最初のタイトルはWeather forecast「天気予報」だったのですが、周囲が反対するので、ちょっとだけお洒落にHourglass「砂時計」としました。 でも曲のイメージは「天気予報」のBGMをイメージして作りましたので、「天気予報」で使われるのがこの曲の一番の喜びでしょう。

 なおE.ガットの間奏前のBrass sectionが「The Golden Cups」風に聞こえた方は、曲名がなぜ「砂時計」なのか、すでにお見通しでしょうね。

dot 制作期間2007/9〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

04-Antibes
Opus : 2007-4
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 とても厄介なヤツ、でも気になる曲なのです。 この曲を完成させようと試みるのは三度目なのです。 一回目はロックバラード、二回目はニューミュージック風のスローバラードにアレンジしたのですが、ことごとく途中で挫折させられました。

 ボーカルバージョンではなく、今度はインストでのアレンジとなりましたが、予想通り今回もかなりの苦戦を強いられ、フルマラソンのゴールのような状態での完成(あくまで一応ですが)となりました。

dot 制作期間2007/10〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

05-Because 2007
Opus : 2007-9
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 ビコーズ「Because」に感謝! いきなり「Pink Floyd」みたいですけど、これは狙っていたのではなく、偶然ストラトのアルペジオ/アーミングとスライドギターが幸運にも雰囲気を出してくれたものと思います。 コーラスエフェクトとは異質な広がりがありますが、最近はこういったアームの使い方はあまり聞かれなくて、自分で弾いてみても、レトロなアナログ的サウンドが結構新鮮に聞こえてしまいました。

 この曲のDNAは、 The Dave Clark Five の曲「Because」です。 1960年代後半、プロとしての最初のバンドのレパートリーとして、それまでブルースコードの曲ばかり、しかもアドリブ中心のいい加減なファッションプレイしか経験の無かった私が、音楽的なアンサンブル(大袈裟ですが)を初めて経験した曲でもあります。

dot 制作期間2007/12〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

06-The natural enemy is T.
(dedicated to Mr.Terry)
Opus : 2007-8
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 天敵「寺内タケシ」 そうです、天敵なのです。私がギターを覚えた頃すでに、エレキの神様として君臨していて、リードギターというポジションを確立させた立役者でもありますが、当時のジミヘン/クリーム崇拝の少年達(私も含め)には、クリアーな音色でメロディーを奏でるなどと言う、清純な心は持ち合わせておりませんでした。

 その私に寺内タケシ氏のプロデュースをさせて頂く機会がおとずれ、プロデューサーとして92年に「ポリフォニック」を、94年のギター生活50周年記念アルバム「交響曲ASIA」ではレコーディングディレクター/サウンドプロデューサーとして、かつての天敵「寺内タケシ」の実力を至近距離で浴びせられることとなりました。 この頃のエピソードは、一冊の本を書けるほどになってしまうので、後の機会にと言うことで・・・

 さて今回ですが、初めて「正当派リードギターなるもの」を弾いてみました。なぜ今更かと言いますと、寺内氏のアルバムレコーディングの時に使っていたサイン入りのストラトがあるのですが、10年以上保管したまま骨董品状態になっていたので、久しぶりに掃除をしたところ、無くしてしまったと思っていたトレモロアームが出てきたのです。

 せっかくアームが出てきたので早速05-Because 2007、06-The natural enemy is T、09-To the port togetherのギターを「清純なクリアーアームプレイ」でチャレンジしてみました。でも本家は 「凄くエロティックなアームプレイ」なんですけどね。

 なお、この曲は「寺内氏はこの辺の4ビートがルーツなのかな?」と、思って作った曲で、実際ジャズドラマーの経験もあり、この程度のDrumsは自分で叩いてしまうと思いますよ。

 05-Because 2007はフロントマイクのみ、06-The natural enemy is Tはフロントとセンターのハーフトーン、09-To the port togetherはセンターとリアのハーフトーンで弾いたのですが、ストラトのハーフトーンでのメロディ弾きは難しく、あまりお勧めできませんね(邪道なのかな?)

dot 制作期間2007/12〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

07-Festival of S
Opus : 2008-3
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 サドの祭典ではなくSantanaのSですよ! Caravanseraiの雰囲気が当時から好きで、このような曲は良くセッションで演奏していましたが、この曲はループを多用して作ってみました。 当初Caravan saladと名付けていたのですが、公開にあたって本家に失礼と思い改名しました。

 70年代に買ったVOXのWAHを多用しています。 とにかくノイズが凄くて、録音にはいつも心配の種なのですが、曲に溶け込むとノイズが目立たなくなる、不思議なエフェクターです。 そもそもこのWAHを買うとき、それまで使っていたCryBabyを「業界人のみに超有名な青山の楽器店」の留守電に注文しておいたのですが(当時物珍しかった留守電にメッセージを入れたのはこの楽器屋さんが初めてでした)

 その店主がスタジオに持ってきたのが、このVOXのWAHで「CryBabyは」ってきくと、これからはVOXだよCryBabyは状態の良いのがなかったから録音はダメだ、とディレクターのごとく豪語するので、仕方なく買ったのを覚えています。(店に在庫が無かっただけだろう) でも21世紀になっても使えている訳で、希に見るアタリだったのでしょうね。

 現在録音関係ではAmp Simulatorでストレス無く同様の効果が得られるので、あまり使ってないと思いますが、私の場合WAHを使うのには儀式的要素が大きく、若い頃この曲のような劇伴/CM等には、良く呼んで貰いましたから、懐かしくて今回も数曲に使用しています。

dot 制作期間2008/5〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

08-Whisper of moonlight
(dedicated to Mr.Santana)
Opus : 2008-4
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 サンタナに感謝!
 エレキギター全盛時代の現象?に、どこそこの寺内タケシとかジミヘン、即ち北海道の寺内・・九州のクラプトン・・等というギターの名手が多数現れたのですが、私の師匠の一人、大野氏も東海の寺内タケシとも呼ばれ、フラメンコからボサノバ、ベンチャーズからジミヘンまで、YAMAHAの試作品の試弾きや、ギター教室の先生もしていたので当たり前なのですが、あらゆるギター奏法をこなすマルチ音源ソフトのような御仁でした。

 その方が70年代の始め頃、なぜかブルースにはまっていてSuper Session Blues Bandを結成するというので「勉強になるから良いかな」と軽い気持ちで参加したのです。しかし来る日も来る日もブルースコードの曲ばかりで、さらにさすが先生、仕事の依頼も多くて、楽器・機材の宣伝ライブからジャズ系のライブハウスまで切れること無く、あっという間に2年ほどの時が過ぎてしまいました。

 いくらブルース好きでも飽き飽きしているころ、流行物の中では唯一サンタナは、元はブルースギタリストだということで、(ブラックマジックウーマンをリメイクしたのが気に入ったようで)サンタナの曲や、この曲のようなオリジナルなども演奏することが出来たのですが、これが唯一のリラックスタイムでした。

 後のスタジオワークでは定番の一つになった「サンタナ風でお願いします」の依頼に余裕で対応出来たのも、この頃の修行の賜物ですね。

 この曲はまさにその「サンタナ風でお願いします」的なのですが、ギターを弾いている方はお解りと思いますが、スライドバーを使っているのとエンディングのアドリブが全然サンタナのフレーズぽくないですよね (*´人`*) でも後半にジミーちゃんが一瞬出ているように聞こえたら嬉しいのですが・・・

dot 制作期間2008/5〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

09-To the port together
Opus : 2007-7
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 私は昔からこのような疑似ラテン曲?が好きで、今回も自然とこの曲が出来ていました。

 アレンジはJ-POP疑似ラテンに正しく沿ったもので、1コーラス後のブリッジでの「サザエさん風Timpal」や「どうだjazzぽいだろう」風のピアノソロから最後のサビへ向かう前の「ジャストタイミングなのに、いかにも盛り上がってるだろう風のパーカッション大会」などまさに「こうなるだろうな」的でしょう!  随分やっつけ仕事的なアレンジですが、このような進行が日本人には心地よく受け入れられ、私も含めJ-POPに自然と定着していったのでしょうね。

 後半のパーカッション大会の後ろのSEは80年代の渋谷駅前の雑踏で、はじめてプロデュースしたロックバンド(85年キングレコードからのリリースで、CDでも再販してるみたいだから分かる人いるかな〜)のオープニング用に録音した物です。外国人の親子の声が入っていて、日本ではないみたいでしょう。

dot 制作期間2007/11〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

10-To the drummer of the legend
Opus : 2007-10
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 淡々と・・・
冷たく過ぎゆく、時の流れのように奏でるピアノをバックに、歌うようにドラムを叩く・・・ そんなイメージで作った曲で、元々80年頃にQueenの「Play The Game」を意識した、ロックバラードとして作ったのですが、デモ段階から進展しないまま放置されていたものです。

 今回Michael Giles風のドラムの曲を作りたくて、このメロディーをテスト的に使ってみたのですが「学校の音楽室から聞こえてくようなピアノ」が結構気に入って、そのまま完成させました。

 それにしても「伝説のドラマーへ」って響きはかっこいいですね。 「伝説のギタリストへ」では何か垢抜けなくて、タイトルにはなりませんよね。

世界中に「伝説のドラマー」が大勢いるのですが、私にも伝説のドラマーが何人かいます。

 ネギドラムの創始者の「故・根木敬三」氏もその一人で、私が70年代初期にブルースバンドでギターを弾いていた頃、JAZZのバンドでドラムを叩いていた根木さんと、よくお会いしていたのですが、あるとき楽屋で「お兄ちゃんたち、今一人で大変だから、昼間暇ならアルバイトに来ない?」って言われ、どうやってドラムを作ってるのか見たかったので、他のメンバーと二人で手伝う事となりました。

 胴となる木を半円形の巨大アイロンで曲げてボンドで貼り付けたり、刷毛でペンキを塗ったりと、本当の手作りで、最後に必ず根木さんが自分で叩いてOKなら梱包、という感じで本当にプライドを持って作っていましたね。 根木さんの口癖「うちのは綺麗じゃないけど音は結構良いと思うよ」といっていた意味は、自分で叩いてみて納得した物だけ出荷してるからね、と言う意味だったのかな。

 当時ネギドラムsetは16"18"20"が規格でしたが、外国から主流メーカーの24"26"のsetが入ってきて大口径BDがブームとなり、私達が半年ほど手伝っていた間にも、特注でネギドラムとしては大型の22"モデルも何セットか作りました。当時22"のDrum setは作るのが大変で、完成したときに手放すのが惜しいと思うほどでした。

 後に18"20"22"setのサンプリングの機会に恵まれて、今でも音を感じる事が出来ますが、生でいつも聴いていましたので、他のサンプルを使うときもネギドラムを意識してしまいます。

dot 制作期間2007/12〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

11-1980 Space port
Opus : 1981-5
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 凄く好きな曲です
81年に作った曲なのですが、当時も自分の曲なのにいいな〜と思っていて、いつか形にしようと機会を待っていました。完全にサウンドトラックを意識しており、ちょうど8chのマルチを使い始めた頃で、ロックばかりではなく、フランシス・レイ「Francis Lai」のような曲を作りたい!と、試行錯誤していた時代でもありました。

 原曲は70年代に買った、ユニバイブを使ってギターでメロディーを弾いていたのですが、懐かしくて今回でもバッキングのギターで使っています。 アレンジもほとんど当時のままで、ベースは当時自分で弾いたフレーズを完全コピーするほどこだわりました。

dot 制作期間2007/11〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

12-13 Coliseum Mov-1 ~Mov-2
Opus : Mov-1 1981-11
Opus : Mov-2 1981-12
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 1980年へ突入といった感じの曲です。
この曲は元々メドレー前提として作ったので、このページではMov-1〜Mov-2と連続でお聞き下さい。

 80年代に、以前一緒にバンドをやっていたメンバーが、レコード会社のディレクターになった時「ギターアルバムを出さないか?」と言ってくれたのです。

 その頃私は、いつまで経っても思ったようなギターが弾けないので、ギタリストを辞めようと思っていて「ま〜引退記念になるかなと思い・・・さて、ギターをどうやって録音しようか」と「Steve Hackett」を始め多重録音の勉強になりそうなレコードを、プログレに精通していたプロデューサーの「元カーナビーツの喜多村次郎氏」のもとへ大量に借りに行って、20曲ほどを一気に作りました。

 この曲はその時の1〜2曲目の曲です。

 当時の構想では、Brassのパートはシンセで、オーケストラはストリングスのみ加えるつもりで、イタリアのニュートロルス「New Trolls」の「Concerto Grosso」シリーズのような編成で作ろうと思っていました。

 ところが、イメージが見えてきた頃にメーカーサイドより、予算の関係で、アメリカの当時売れっ子だったプロダクションチームのグループを使ってくれ、との要望が来たのですが(日本でも結構知名度があり、新人のLP等はプロモーションがしやすいとの理由で、当時日本のアルバムなどの仕事を沢山こなしていた) メロディーは一応東洋風に作っていましたが、鉛色のプログレとアメリカンロックとのサウンド切り替えは、精神的に不可能で、まして知人のアルバム制作時にも、この連中の仕事に失望していたので、「じゃあ無かったことで」と言うことで終了となりました。

 大半の曲はその後、歌物用にメロディーを手直ししたりして再出発していたのですが、この2曲は私に権利が残っていたので、今回どんなになるのかな〜と再現してみました。

 オーケストラの編成が当時の企画より大規模になり、フルオーケストラ級の人数となっていますが、 メロディーと基本アレンジは当時のままで、元気いっぱいの8ビートは80年代プンプンでしょう!

 Mov-2のイントロは当時ラジオから聞こえてくる感じで考えていましたが、今回は冗談で疑似ライブ風にしてみました。ギターはたいして入っていないようでも24トラックほど使っていて、当時録音していればピンポンの嵐だったでしょう。

dot 制作期間2008/6〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

14-Sound check No-9
Opus : 2007-6
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 リハーサル用の曲です。
PAのチェックやMix等のサウンドチェック専用曲が原曲で、Drumsは必要以上にTomを回していますが、音作りがしやすいようにsetを満遍なく叩いているわけで、アレンジ等という意識はありません。

 変拍子の多用もある程度の緊張感を持つ意味での使用で、ある時期の私は、変拍子が入ってないと「退屈する症候群」に見舞われ、このような曲を良く作っていました。(その時のバンドメンバーは迷惑だったでしょうね)

 この曲の基本定位はBacking Guitarが左、Bassが右、Drumsがセンターとなっていて、60年代のクリームみたいになっています。懐かしのメロトロンも使用していますが、鍵盤を押してからしばらくして音が出るといった、テープ式の本物ではなく当然サンプルのキットですが、立ち上がりの「フワ〜っとお化けが出るような雰囲気」の再現など、最近のソフトは良く出来ていますね。

  因みにタイトルの「Sound check No-9」は「Love Potion No.9」のパロディです。

dot 制作期間2007/11〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

15-1992 x-mas
Opus : 1992-X
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 クリスマスソングです。
この年代辺りから原盤制作の仕事の割合が多くなってきて、全く曲を書いていませんでした。私の場合は12月の初め頃で納品物は大体終了なので、年に1曲くらいは書かなくてはと、使い込んでない新機材のチェックなども兼ねて作った曲です。

 それまで3拍子の曲の制作がほとんど無かったので、これから毎年クリスマスにワルツを作ろうと、ものすごく硬い決心で始めたのですが、結局92〜93年の2曲で力尽きてしまいました。(この時改めて、依頼/要望/締め切りのない物を制作することが、いかに大変でアーティスティックなことか分かりました)

 92年に作った時はハイブリッド・シンセのキラキラサウンド中心でしたが、今回はシックに室内楽「chamber music」で決めてみました。

dot 制作期間2008/6〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)

16-1993 x-mas
Opus : 1993-X
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 凄く暗めなんですけど・・・クリスマスソングなのです。
このCatalog 1「Accueil」は、前の曲までの15曲予定でしたが「最高傑作の1993 x-masを入れないでどうする!」と言う意見に気を良くして、新たに録り直した曲です。

 録り直しといっても、リズムパートをそのまま使用したので、上物を録り直しただけの簡単なものですが、1993年当時のマスターが異常に良い出来で、それに追いつけ追い越せで結構苦労しました。

dot 制作期間2008/11〜2008/12(2ch Mix)〜2009/11(5.1 Mix)


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